毎年、冬が近くなると雪のことで頭が痛くなります。

薪置き場の雪対策、軒の雪対策、除雪機の整備、水道管の凍結対策、湯沸かし器の凍結対策、停電対策などなどなどなど数え上げれば、きりがないくらい出てきます。

特に、大雪による停電への対策などは普通は考えないので、要注意です。

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雪や氷の対策アレコレ

先ずは窓からいってみます。

恐怖の横ツララが窓を突き破る!

また、横ツララが成長してきた~!

これ以上成長すると窓を突き破ることもあるのだ。と思っていたら、これを書いている最中にドドーンと地響きと共に落下してしまいました。

ホッ エガッタ!(^^)/

勝手に落ちてくれたので良かったのですが、そうでなければ落としてやらなければなりません。工房の除雪機はユンボなので、バケットをすれすれに上げておいて、キャタで前進して一気に落とします。

ここら辺は冬の間に累計3~5mくらい雪が降ります。

いつもはどのくらい積もっているかというと、30~60cmというところでしょうか。
この屋根に積もった雪がだんだんズリ落ちてくるわけです。

最初は垂直だったツララが、雪がズリ落ちてくるに従い巻き込まれていき、このように横を向いてくるんです。

工房の屋根は鉄骨なので、かなり呑気にここまで放っておいてますが、これが木造の軒であったならヤバイです!

新雪が1mならばたいしたことはないのですが、積もった雪がだんだん凍って縮んで1mになったとしたら1mx1mx1mで1t弱にもなります。これで軒が折れた家は空き家などでは沢山見かけます。

それで、どかどか降られて時間が無い時などは、軒の部分だけを落としています。

軒部分だけに温水のホースを回す対策をとっているところもありますね。

この写真の向こう側に写っているのは50mほど離れたお隣さんの車庫なのですが、雪が滑落する塗料を塗っていて、3~5cmも積もるとハラハラと落ちてしまい、いつも羨ましく見ています。

この塗料を使うのも一つの手ですね。ただし絶対に屋根には上がれないそうです。

この写真の工房の窓は農ビ(農業用ビニールシート)の二重窓なのでせいぜい穴が開くくらいですむんですが、これがガラスだとエライことになります。

窓ガラスが内側に向かってバリリンと破れて悲惨な状態になるのであります。
実際、工房の北側の窓はそんなことになって、ガラスの掃除がたいへんでした。

今はポリカ板に替えて、せいぜいパッコーンと外れるくらいで、大したことはありませんが。

雪の力はスッゴイ!のであります。

雪の力のスゴイこと

余談ですが、何年かまえのことです。
カモジーことカモシカジーサンは(またまた余談ですが、工房の裏に時々ニホンカモシカが現れるのでカモシカというハンドルネームにしました)こちら(飛騨地方)の生まれではないので、雪のことはあまり知りませんでした。

ある冬のことです。
雪下ろしをするのにアルミの脚立をかけて屋根に登って雪下ろしをしたわけです。
そしたら脚立が半分くらい雪に埋まってしまいました。掘り出すのは大変です。

まあ、春になれば出てくるだろうと思ってそのままにしておきました。
春になって出てはきたんですが、グニャグニャになっていました!

単に静的に置いてあっただけなのですが。すっごい力です。

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冬の床上浸水になるところだった

ここのところマイナス10℃前後の寒い日が続いて、工房内でも朝方は零下になることもあります!

今日は工房前の農業用水路のトンネル部で、凍り付いてしまい、上流からドンドン流れてくる水でオーバーフローするようになってしまいました。

部落の人が大勢でスコップで掘り返しているのですが、なかなからちがあかない!

ドンドン水位が上がる! ヤバイ!ヤバイのであります!

カモジーがユンボでガシガシとほじって、ようやく流れるようになったのでありました。めでたしめでたしなのでした。

ここいらではよそ者のカモジーですが、たまには部落の役に立つこともするのでありました。

水が流れていれば凍りつくこともないだろうと思っていたけれど、いやいやどうして流れてくる氷の薄片が溜まってトンネル入口を塞いでしまったようです。

15年位ここにいるけど、こんなことは初めてのことです。

あなおそろしや、こおりこおり氷の世界~♪!古いな(^^♪)

雪の停電対策は?

2015.07.22
2014年暮れの大雪でバッキシ折れた電柱がようやく補修されました。
折れて初めて知ったのですが、すごくタップリと鉄筋が入ってました。

あれだけ鉄筋が入っている電柱が折れるとは雪の力は凄いもんだと思いました。
ナトリウム灯はまだ曲がったままですが・・・

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大雪のおかげで初体験の1週間の停電は大変でした。

2014年の年末に大雪が降りました。

かなり重い雪で、飛騨地方の各所で杉がバキバキと折れて電線をブツブツと切ったのです。この工房の近くではさらに電柱まで折れてしまいました。

岐阜県の中部電力の人員・車両ではとても手が回らないので、静岡県からも沢山応援が来ていました。雪と寒さに慣れていないので、大変だったようです。

なにせ突然の停電(当たり前)で慌てましたが、じきに回復するだろうとタカをくくっていました。ところがなかなか復旧しません。

とりあえず懐中電灯を捜して、ローソクを見つけ、灯りをつけました。ファンヒーターはもちろんダメ!昔ながらの石油ストーブと薪ストーブだけが頼りです。

次の日には市内のホームセンターからは電気を使わない石油ストーブは消えてしまいました。除雪の道具もすべて売り切れです。

オール電化住宅の方は悲惨です。な~んにもできません。で、市が開設した避難所に早々に避難していました。

ボイラーや水道管の凍結防止もすべて電気をつかっているので、軒並みやられてしまいました。こうなると水も使えなくなってしまいます。

ガソリン発電機はあったのですが、何年も動かしてなかったので、エンジンがかからず役に立たなかった!で、最低限の電気は12Vバッテリーからインバータを介して消費電力の少ないLEDやノートPCを使っていました。

冷蔵庫については、ここいらでは庫内温度より外気のほうが低いので全然問題はありませんでした。

まさかの一週間の停電は、自分の工房にいることが出来たカモジーにとっても相当なストレスだったようで、復旧後の一週間は風邪で寝込んでしまいました。避難所の方のストレスは想像を超えますね。

雪の停電対策まとめ

雪による停電は復旧に時間がかかることが多く、水回りの凍結防止のために早目に水抜きをする。事前に煮炊きなどに必要な水は確保しておく。

最低限1台はファンヒーターではない、普通の石油ストーブを用意しておく。

LEDの懐中電灯(人数分)、予備の電池、ローソク、ライターなどは普通の停電時の用意と同じですね。

車用の12Vバッテリーと車用のLEDライト。バッテリーは寿命がきて交換したものでも使えます。(ただし充電はしておく)LEDは消費電力が少ないので、大事に使えばかなり(軽トラ用の小型のバッテリーで一週間は持ちました)持ちます。

インバーターがあれば100V機器も使えます。

ガソリン発電機をお持ちの場合、なかなか面倒くさいけれどたまに運転しておく。1年以上タンクに入れっぱなしのガソリンは変質している可能性があるので要注意。

以上、一週間の停電から得られた教訓でした。お役に立てれば嬉しいです。

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