第二種電気工事士技能試験に合格するための、実技のおすすめの勉強方法を紹介します。
第二種電気工事士試験には筆記試験と技能試験があり、筆記試験に合格すると、約二ヶ月後の技能試験の受験資格が得られます。
そして技能試験に合格すると、晴れて第二種電気工事士試験合格ということになります。
ここでは、技能試験に合格するためには、どういう勉強すればいいかを全体的に紹介します。
関連記事もありますので、合わせてお読みください。
Contents
第二種電気工事士技能試験の実技の勉強の進め方
第二種電気工事士の技能試験は、13の候補問題の中から出題される一つの課題問題を、制限時間の40分以内に決められたルールにしたがって作れれば合格です。
何をすればいいのか?
大きくまとめれば、やることは
-
複線図を書く
- ケーブルをカットする
- 心線を剥く
- 結線する
これだけです。
具体的には、こういうものを作ります。
完成形はこの動画の最後の32分位のところでも見られます。
この動画は、試験に相応していますが、丁寧に作業しているので32分かかっています。
下に書いてある基本的な作業の全てが入っています。
筆記試験に合格したらすることは?
何しろ筆記試験からたった二ヶ月後の技能試験ですので、もちろん筆記試験が終わったら発表を待たずに、技能試験の準備に直ちに取り掛かった方がいいのは言うまでもありません。
最初に参考書を手に入れる
全体像を理解して過不足のない準備をするためには、まずは受験する年度の技能試験対策用の参考書を入手することです。
参考書には各候補問題の完成写真、想定される施工条件、想定される材料、注意点などが全体的・網羅的に書かれていますので、まずは、一通り目を通します。
技能試験の練習はこの参考書をベースに進めて行きます。
カモジーは定評のある、かずわん先生の参考書でやりました。
技能試験で使う工具を揃える
技能試験用に準備する工具は、単品で一つ一つ揃えるよりも、定評のある工具セットに時間短縮用の工具を付け加えることを断然おすすめします。
この辺りで時間を取られるのはもったいないです。
練習用の材料を揃える
これもセットのものを使うことをおすすめします。
カモジーの経験では、予想問題のそれぞれを3回づつやるのが、必要にして十分な練習量だと思います。
練習は3回しますが、1回分の材料が入っているものをおすすめします。
3回やるには、ケーブルやスリーブなどが足りなくなりますが、不足分だけ買い足せばいいです。
近くに電設資材を置いているホームセンターなどが無ければ、3回用のセットを購入した方がいいでしょう。
リングスリーブは一度使ったらそれで終わりですが、差し込みコネクタは何度も使えます。
というか差し込みコネクタは抜く練習はしておいた方がいいです。
本番で間違えた時に焦らないで済みますよ。
エコケーブルは足りなくなったら、Fケーブルに青のマジックで印を付けておいて代用すればいいです。
複線図の書き方に慣れる
技能試験の問題用紙には単線図が書かれています。この単線図を見ただけでは電線の接続が分からないので、作業を始めるためには単線図を複線図に直せなければなりません。
複線図、これが無ければなにも始まりません。
筆記試験の勉強の時にも何回か書いているはずですが技能試験においては、筆記試験では問われない電源の接地側と非接地側の極性が重要なポイントになります。
- 複線図の3大原則
1.接地側電線を電灯とコンセントにつなぐ。
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2.非接地側電線を点滅器とコンセントにつなぐ。
-
3.最後に電灯と点滅器につなぐ。
に従って練習します。
慣れないうちは頭がグルグルして苦手と思う方が多いと思いますが、繰り返し練習してください。
それでも苦手と思う場合でも、13問ですので、最後は覚えてしまうことですね。
複線図は多くても5分で書けるようにしておきます。
本番の時にここで考え込むようなことをしていると、作業時間が無くなってしまいアウトになりますので、13問をよくよく練習して書けるようにしておくことがはなはだ大事です。
結線の練習をする
電線を切ったり、被覆を剥いたり、電線に器具を取り付けたりする基本作業の練習です。
基本的な作業としては、
- 電線を切断する
- ケーブルの外装を剥く
- 電線の被覆を剥く
- ランプレセプタクルや露出形コンセントなど、ネジで電線を接続するための輪作り(のの字作り)
と、ここまでが下ごしらえ.
- 電線に器具を取り付ける
電線同士を接続するには
-
リングスリーブで接続する
- 差込形コネクタで接続する
の二通りの作業があります。
これらの個々の作業は、上の動画の中に全部入っています。
候補問題No.1~13までの練習をする
まさしくここが実技の練習の中心になるところで、候補問題毎の想定試験問題を見て作っていきます。
繰り返しになりますが、作っていくおおまかな流れは
- 単線図を確認する
- 施工条件確認する
- 複線図を書く
- ケーブルの種類と寸法を確認して切断する
- ケーブルの外装、電線の被覆を剥く
- 器具を取り付ける
- 電線を接続する
- 間違いがないか確認する
- 形を整える
これで1問完了です。これを13問やります。
13問で1回とすると、これを3回やります。
1回の練習で合格する人もいるかもしれませんが、普通は、無理です。
最低でも2回でしょうね。
3回やって安心して本番に望んで合格というところでしょうか。
1回目はじっくりと、時間は気にせずに、確実に複線図と基本作業が出来るように練習します。
この段階で複線図を含めて苦手な作業が大体見えてきますので、繰り返し練習しておきます。
2回目は時間内に間違いなく確実な作業が出来るように習熟します。本番のつもりでやってみて完成目標時間は35分です。
3回目は30分以内に終わることを目標に練習します。
上に載せたようなユーチューブの動画は大変参考になりますので、大いに活用されることをおすすめします。
参考書を見て、ユーチューブの動画で予習して、実際に作って、またユーチューブの動画で復習するという感じです。
なお、問題用紙に書かれている施工条件は要注意です。
参考書に書かれている施工条件は「想定」なので、本番の試験で同じ施工条件になるとは限りません。
必ず確認する必要があります。
まとめ
技能試験の実技の練習について、全体的に書きました。
工具の選び方と時間短縮については、別の記事に詳しくかきましたので、そちらも見てみてください。
また、時間短縮のための練習についてはこちらも見てみてください。
過不足なく無駄なく勉強して、安心して合格されることを祈っています。
今回は作業を 細かい部分まで動画で見れて よかった。