ボール盤で小さいものを加工する時、つい手で持ってやってしまうことがありますね。

危ないですよね。

数ある小型のボール盤バイスの中で、使ってきてみて、これはいいぞというものを紹介します。

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小物のボール盤加工にはバイスは必須

例えば20x100mmx10t くらいの小ささのものだと、材質・穴径・穴位置によって、迷うところです。端から10mmのところに3mmの穴を開ける場合、柔らかい木だと手持ちでやるでしょう。

堅木でもまあ行けるでしょう。しかし穴径が10mmとなると振り回されてしまう可能性がありますね。金属の場合は抜け際に特に大きいトルクがかかるので問答無用でバイスのお世話になりますね。

この写真のように台形ネジで締めるタイプが一般的です。バイス自体を手で押さえて加工します。このように鋳鉄製である程度の大きさと重さがあれば安心していられますが、アルミ製で小さなものだとあまり安心出来ませんね。

さらに大きいサイズのキリを使う場合は、大きなトルクに対応できるように、このようにバイスをボール盤の定盤に固定します。

このようにワークをバイスで固定して加工すれば安全で楽なのはいいのですが、いちいちハンドルを回してネジを締めたり緩めたりするのは、数がある時などは面倒くさいですね。

 

素早く固定したり、緩めたりしたい

 

そこでこのバイスが登場します。クイックバイスと言います。スピンドルバイスとも言います。

真ん中のシャフトのハンドルでワークを軽く押して横にあるレバーを締めると、カムの力でしっかりと把持します。緩める時はレバーを戻し、真ん中のシャフトを引いてワークを外します。

もう少し具体的に言うと

まず、真ん中のシャフトのハンドルを引いて口金を開きます。

次に、ワークを置いて口金を閉じます。

手前のレバーでワークを固定します。

加工後は上と逆の手順でワークを外します。

磨き丸鋼の2本のシャフト上を摺動するので精度もよく、口金もピッタリとしています。

ただし台形ネジほどの把持力はないので、重切削には向きません。これよりも大型で重切削にも使えるものもありますが、かなり高価です。

 

アルミ製の小さなクイックバイスもありますが、精度と重量の関係であまりおすすめ出来ません。

まとめ

ボール盤で穴あけ加工をする場合は、すべからくバイスを使うことをお勧めします。

それはそうだけど、ネジのグルグルが面倒だしな~。その気持ちはよくわかります。

しかし、ケガをしてからでは、痛すぎるし、遅すぎます。

だからこそ、気軽にバイスを使う気になれる、クイックバイスを強くおすすめする訳です。

カモジーのところでは、よほどの重切削でない限り、ほとんどの加工をこのクイックバイスのお世話になってしています。

お役に立てれば嬉しい限りです。

 

 

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