穴あけ加工後のバリ取り・面取りは、皆さんはどうされていますか?

面取りカッターを使ってもなかなかキレイな面取りができないことも少なくありませんね。

いろいろと使ってみた結果今のところ、これだ! というものにめぐり逢いましたのでおすすめします。

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穴あけ加工後は必ず面取りをしておく

ドリルで穴あけをすると、金属でも木でも必ずバリが出ますね。このバリは見た目が悪いし、ケガもします。また、寸法精度にも悪い影響を及ぼしますので、必ず取っておかなくてはなりません。

金属と木では大分様子がちがいますので別々に話を進めていきます。また、面取りと皿ネジの頭を沈めるのも別の話として扱います。

金属では(木でも同じですが)ドリルが突き抜けた下側に大きくバリが出ますので、複数の穴のバリ取りをする場合は、ワークを安定させるために裏返して先に下側のバリを取ってしまいます。

多くの種類の面取りカッターがありますが、複数の刃が付いているカッターは、心が安定せずにキレイな面取りはなかなか難しいと言えます。

また、拡大して観察すると周囲の壁を押し広げる作用をして、バリを取った穴の周囲がわずかに盛り上がっていて、後工程で平面を出す必要があることもあります。

キレイな面取りをするには、カッターの剛性も大事です。面取りをする穴径と同等の径のシャンクを持ったものが望ましいです。

おすすめの面取りカッターはこれです

穴径によりいくつかのサイズがありますが、円周上で刃は一箇所です。刃以外の外周は心の安定に寄与しており、また、十分な径のシャンクで剛性があり、非常にキレイな面取りができています。

また、切り粉の排出もよく考えられており、面取り部にまとわりつくことも無く、快適に使えています。

SUSから木まで、とてもキレイな面取りができるのでおすすめです。

さらに強力なのがこれ!

上のカッターはとてもいいのですが、例えば、SUSの同じ径の穴だけを何百個と空けていると、さすがに切れ味が落ちてきます。

そこで同じ穴径ばかりを多数面取りする場合は、このように切れ刃の部分をスローアウェイチップにしたものがおすすめです。
ただ1万円以上と高価でチップを交換するのにも5千円以上かかるので、悩ましいところです。

皿取りのカッターはこちらです

皿ネジやボルトの頭を沈める鉄工・木工両用のカッターです。

いくつかのサイズがあり、ドリルの出が調整できるようになっています。木工の場合、締め付ける相手の木に少しのガイド穴を付けることにより、心ずれを防ぐことができます。

 

こちらは鉄鋼用ですが、もちろん木工にも使えます。バカ穴と皿を一度に加工するので、当たり前ですが、心が合って皿の面もキレイに仕上がります。向こう側のもう一つのものは穴の底を平面に仕上げるもので、キャップスクリュウーの頭を沈めるのに使います。

また、好みのサイズに研いでもらうこともできます。ちなみにこの加工は1000円でやってもらえました。

 

まとめ

バリ取りと面取りの面に関しては、いままでいろいろと苦労してきましたが、この切れ刃が一つのカッターに出会えて本当に良かったと思っています。

カッターを選ぶに当たって、円周上に沢山の刃がついているものは避けた方が無難です。心が出そうでいて出ないので、面取りの面が荒れることがままあります。また、刃が沢山ついているので、刃を研ぐのも大変ですね。

この切れ刃が一つの穴あきタイプのカッターは多少初期費用はかかりますが、ダメなカッターを沢山試してイライラして捨てるよりは確実に安くなると思うし、面取りの面を見てウットリすることと思いますよ。

役に立てることを願っています。お役に立てれば嬉しい限りです。

 

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