カモジーは時々、作ったものとか道具の写真を撮影したりします。
普通は作業台の上に置いてパチリとやったりしてるんですが、あんまりキレイじゃないし・・・ハッキリ言うとキタナイのであります。
それに回りの映り込みも気になります。
そこで、ホリゾントを備えた卓上ミニスタジオみたいなものをつくることにしました。
ホリゾントってなんじゃい?
写真スタジオに行くと、ホリゾントなるものがあります。
床と壁の境目を見えにくくするために、床と壁を曲面でつないでいるのですね。
業界では略して「ホリ」白いものを「白ホリ」などと言うそうです。
改まった記念写真を撮るために写真スタジオに行くと、白い壁の前とか、椅子に座ったりとかして撮影しますよね。
後の壁をよく見ると壁と床の境目がありません。なだらかな曲面で繋がっています。
あれがホリゾントというものなんですね。
語源はホリゾン=水平線だそうです。空と海の境目ですね。消すんだからアンホリゾンとかディスホリゾンとかでどうかな、なんて思いますがどうでしょうか?
日本語で言うと、継ぎ目なしとかでは、あまり面白くないので「おぼろ」なんて大和言葉ではどうでしょう。それはまあ置いといて。
左右と奥の壁と天井と床の5面を全部曲面で繋いだ「5面アール」というのもあるそうです。
5面アールですと真正面からでなくとも、見切れて余計なものが映り込むことが少ないということです。
その伝で言えば、一般的なホリゾントは2面アールということになりますね。
そうすると後で出てくるカモジーの工房のホリゾントは3面アールということになりましょうか。
すぐにセットできるホリゾント
単管でフレームを組んでロール紙を垂らすという方法もありますが、カモジーの場合は作業台を一時的に使うので、直ぐにセットできて、直ぐに片付けられるというようにしたいのです。
以前は、マキダンボールを洗濯バサミで留めたりしてやっていました。
ロール紙をいちいち付けたり外したりするのも面倒くさいので、ロールスクリーンを使うことにしました。
これなら使う時に伸ばして作業台の上に敷いて、撮影が終わったら速やかに巻き上げられます。
さらにロールスクリーンを垂木に付けて、垂木自体を上下できるようにしました。
ヒモを引っ掛けて何段階かを選べるようにしてあります。
これによって背の高いものや、平べったいものの撮影にも対応できるようにしました。
平べったいものの撮影の時は、作業台の手前の方にスクリーンを伸ばしますが、作業台の手前の角で稜線が出てしまいますので、スクリーンの下に1mmの塩ビ板を敷いて二つ目のホリゾントを作ります。(写真では波板を敷いています)
こうすることによってローアングルで撮影する時もアングルの自由度が高まります。
普段はこのように天井近くに収まっています。
カモジーの工房は元牛舎を改造したところなので、かなり勝手気ままにいじっていますが、一般的な家屋では、天井の下地がある部分にヒートンなどをつけて、ロールスクリーンのベースにヒモをかけて対応できると思います。
工房のホリゾントとして使っているのは、W:1800 H:2200 のロールスクリーンです。
メンテナンス
写真スタジオのホリゾントは時々というか、かなり頻繫にメンテナンスをしています。
一般的には白の艶消しの水性塗料を塗ったりしています。
工房のホリゾントも汚れてきますのでメンテナンスをしないといけません。
まあ、スクリーンに水性塗料を塗るという手もありますが、ロール紙をスクリーンに挟み込めばいいですね。簡単で一瞬でキレイになります。
まとめ
簡単にセットアップ・セットバックができるミニスタジオを作りました。
それぞれ5分もあれば完了します。
本当に凄く簡単なので試してみてください。