電気火災は恐ろしい!いつかある時に突然に燃え出すのです!

電気火災は独特の臭いがしますね。ある時、クンクンクンクンその独特の臭いがしてきました。ヤバイです!

工房はそこそこ広いので、慌てて臭いの元を探しましたがなかなか見つかりません。

工房の端っこの方にある車庫まで行くと、3mもの炎を上げて激しく燃え上がっているではありませんか!

ビビりました。まさかこんなことが起こるとは夢にも思っていませんでした。

スポンサーリンク

延長コードを電源に繋いだまま束ねておくのは超危険!

工房では延長コードを吊るしていました。その時はどの位の時間が経過していたのか不明なのですが、うっかりというか、それまでは直ぐに使えるように、ごく当たり前にプラグをコンセントに差し込んだまま巻いて吊るしていたんです。

そこが激しく2mもの炎を上げて燃え上がっていたのです。

慌てて消火器を取りに行って、何用の消火器かを確かめる余裕もなくブッカケテ消化しました。

幸い、車庫の天井が高く、鉄骨で石綿ボードでしたので、それ以上燃え広がる危険は少なかったのですが、これが木質の天井だったらと思うとゾッとします。

「コードを束ねて使う(通電する)してはいけません」ということは、度々言われることで、注意書きにもよく書いてあります。

知識として知っている事と、やれる事とはまったく別のことですね。
知ってはいましたが、軽く見ていました。

この時は、しっかりしたゴムコードの10mのもの5~6巻を一つのU字金具に引っ掛けていました。

運悪く(と言ってはいけないのですが)コンセントに差し込んだプラグのコードが一番下でU字金具に接していて、その上に4~5束の10mのゴムコードが乗っていた訳です。

10mのゴムコードというのは相当に重いです。測ってみると一束で5kgありました!
5束で50kgです。これが一点に集中してかかったわけですから、女性のハイヒールにずーっと踏まれているのと同じことになります。象の単位面積当たりの荷重と同じです。これは痛いです。

ですので、さしもの丈夫なゴムコードも徐々に潰れていって絶縁が薄くなっていき、電気が流れ始めて熱が出て、ついには発火にいたったということなんですね。

余談ですが、このことが一つのきっかけになって、カモジーは電気工事士の資格を取ることになりました。

通電していなくても、このようなコードの整理の仕方は、絶縁能力を弱くすることになるので止めておいた方がいいですね。
平置きで平均して荷重がかかるようにして、何束も重ねないようにしましょう。

どこの家でも、このような危険な箇所がいくつも潜んでいる可能性があります。対岸の火事と思わないで是非チェックしてみてくださいね。

実際に身に起こったことなので、しっかり反省することができますが、言われているだけで、軽く見ていることがまだまだありそうです。

スポンサーリンク

よくある電気火災は?

よく言われていることですが、コンセントの部分にホコリがたまって、湿気を帯びるとリークして発火するパターンがあります。

以下は八尾市消防署のHPからの抜粋したものです。

火災の原因で「トラッキング現象」という言葉を耳にしたことはありませんか?

コンセントに差しっぱなしのプラグに溜まったほこりに湿気などの水分が付着し、電気が流れて、そして炎が発生するという現象です。

そしてこの「トラッキング現象」の厄介なところは、電気製品を使用していなくても、電源が「OFF]であっても、コンセントにプラグが差さっているだけで発生します。

それこそ留守であろうが、夜中であろうがお構いなしという、とても恐ろしい現象です。

トラッキング現象による火災の防止策

  • 使用しないときはコンセントからプラグを抜く。
  • 冷蔵庫などの差しっぱなしのプラグは時々点検してほこりをふき取る。
  • たんすの裏などの見えない場所のコンセントを見つけて時々掃除する。
  • トラッキング防止加工された電気コードや、プラグにほこりが溜まらないカバーなどを使用する。

電気店やホームセンター等で販売されていると思いますので、お店の人に確認してください。

電気ショートによる火災の防止策
1 電気コードを束ねない。
(電線同士が温めあって、さらにコードが高温となり、出火や絶縁の劣化につながります。)
2 たこ足配線をしない。
(たくさんの電気を使用することでコードが高温となり、出火や絶縁の劣化につながります。)
3 電気コードを家具などの下敷きにならないようにする。
4 釘やステップルで打ちつけしない。打ちつけてあるコードは早めの点検を。
5 コンセントからプラグを抜くときは必ずプラグ本体を持って抜く。コードを引っ張らない。
(3・4・5 電気コードがつぶれてショートしたり、中の銅線の一部が切れ(半断線)発熱して、出火につながります。)

消火器の種類

現在の粉末消火器の主流はABC粉末消火器です。このABCとは「普通火災(木や紙)」「油火災(天ぷら油など)」「電気火災(漏電、電気機器の火災)」に対応するという意味です。

冷却作用はなく噴射された薬剤が火元を覆うことにより窒息させ鎮火します。
しかし水のような浸透力がないため完全に消火できない場合があり、再燃防止に気を付ける必要があります。

粉末型は粉がそこら中に飛散するので、後の清掃が大変です。
後処理等を考えると、強化液の方は比較的楽ですが、価格的には粉末型よりも若干高くなります。

また、住宅用消火器の保証期間は大体5年〜10年なので、小まめに点検する必要があります。

このABC消火器は一般的に普及しており幅広い用途で使用できます。また安価で手軽に購入できる商品です。

まとめ

電気火災はいつ発火するか分からない恐ろしい火災です。

上の八尾市消防署のチェック項目を参照して、電気火災の目を潰しておきましょう。

また、エアゾル式の簡便で安価な消火器を、咄嗟の時にいつでも使えるように、何本か購入して要所要所に分散して配置しておきましょう。

その時になるとパニクリまくって、どこに置いてあるのか分からなくなったりしますので。

スポンサーリンク