セロテープや梱包テープなどの粘着テープを繰り出してカットするテープディスペンサーとかテープカッターという道具がありますね。

テープが巻き込まれてなかなか引き出せないなどで、イライラしたことがあるのではないかと思います。

特に発送時間が迫っている時の梱包なんかでは、本当にイライラしてしまいます。

いままで、多くのテープカッターを使って来ましたが、これまでは、これだっていうものには出会えていません。

このイライラに決別すべく一念発起して(大袈裟だな~)なんとか満足して使うことができるテープカッターに辿り着けるように頑張ります。キッ!

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テープカッター

テープカッターは大きく分けて2種類あります。

一つは、単に粘着テープを必要とする長さを引き出してカットするだけの機能のもの、例えばセロテープのディスペンサーですね。

あと一つは、梱包テープのように、まず所定の位置にテープの先端を貼り付けて、テープを引き出しながら貼り付けていき、所定の位置でカットするというものです。

ここでは、後者の梱包テープ用のテープカッターのイライラを解消することについて書いて行きます。

イライラ解消の切り札はこれ!

イライラの原因は、ほぼ100%がテープの巻き付きによるものです。
従ってテープが巻き付かないものがあればいいわけです。

結論から先に言ってしまいます。

一番のおすすめは、積水のSTSテープカッターです。

これはOPPテープの巻き付き防止を唯一の開発目標とした製品で、全く巻き付かず、イライラがいっぺんに解消してしまいました。

この後で、この製品がなぜ一番のおすすめなのかを書きますが、その前に、そもそもテープについての知識があやふやなので、テープについておさらいしておきます。

梱包テープの種類

梱包テープには、クラフトテープ・布テープ・OPPテープがあり、その他に養生テープがあります。

  • クラフトテープは、クラフト紙の片面に糊が塗られたテープで、一般にガムテープと呼ばれています。
    が、本来のガムテープはエジソンが発明したもので、水を漬けて使うものだそうです。粘着力は強く、重ねては貼れないし、表面に字は書けません。1.2~4円/m
  • 布テープは、クラフトテープよりも粘着力が強く丈夫で、手でまっすぐに切れます。
    油性インクで文字が書け、重ね貼りができます。4~16円/m
  • OPPテープは、ポリプロピレンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したテープで、耐水性、耐湿性に優れています。
    独特の刺激臭があります。2円~/m
  • 養生テープは、ポリエステル製の粘着力が弱いテープで、剥がしやすく、跡が残りにくく、手で簡単に切れます。表面に文字を書くことができ、カラー展開が豊富です。4~16円/m

梱包テープカッターに求められる機能は?

布テープと養生テープは手でキレイに切れるということで、問題はクラフトテープとOPPテープをカットするものということになります。

求められる機能は、まず最初に所定の位置にテープを貼り付ける段階で、確実に片手でしっかりとテープを対象物に押し付けて、貼り付けることができ、かつ、押し付けながら、連続的にテープを引き出しながら、貼り付けていくことができることです。

次に、貼り終わったところで、片手で軽い力で、確実にテープを切り離せることです。

この状態で、ディスペンサーから手を放すのですが、手を放した状態で、テープが巻き戻ってしまわないで、先端のローラー部にとどまったままでいることが大事です。

次に貼り始める時に、そこにテープがあってスタンバっていないといけないからです。

これがちゃんとできていないと、イライラのストレスになります。

その他には

  • テープの交換が楽なこと
  • 出来れば安価であること
  • 軽量であること

などが必要な要件でしょうか

クラフトテープ用とOPPテープ用がありますが、OPP用でクラフトテープも使えますので、クラフトテープ専用のものは省きます。

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OPPテープ用

OPPテープ用には沢山の種類が出ています。
ホームセンターの棚にたくさん並んでいます。

巻き戻らないために

巻き戻り・巻き付き防止には、簡単な2分割の爪が付いていたり、巻き戻り防止用のローラーがついていますが、ほとんど機能しておらず、イライラ解消どころか増進になってしまいます。

クラフトテープは貼りついても、剝離剤がコーティングされているので、剥がすのは容易ですが、OPPテープは爪でコキコキしたりしてもなかなか剝がれないなど苦労してイライラさせられます。

これらの巻き付き防止の機能が働かないものは、気の毒だけど断捨離ですね。

ホームセンターなどで、よくOPPテープにテープカッターを付けてセットで売っているものがありますが、イライラにお金を払うようなもんですから、止めておいた方が無難です。

カット時のテープ固定がやりやすいのは?

上はテープをカットする時にテープを押えるレバーが付いていますが、カット時に押さえるには大きな力は必要なく、繰り出し時にかえってじゃまになります。

写真の下のもののように、単に手でテープを押えるようになっているものの方が使いやすいです。

テープの交換のやり易さは?

これはダメな例で、本体が二つに割れてテープを交換するようになってます。
ローラーのピン二つとテープ本体を同時に合わせてやらないといけないので、やりにくいです。

また、テープを二つのローラーの間を通さないといけないので、かなり厄介でNGす。

これ以外の製品はほとんどが、片側がオープンになっていて、テープ本体をはめるだけなので簡単です。

アマゾンなどでの製品の説明には、高速リロードなどと書かれていて、何のことかと思ったら素早くテープを再装填できるということなのでした。

巻き戻り・巻き付き防止機能

下の写真は巻き戻り・巻き付き防止にかなり留意したトラスコの製品です。

テープの粘着部に接するローラーと、裏側のカンチレバーのバー(スプリング付き)で、テープを挟むようになっていて、テープの巻き戻りをほぼ完全に防いでいます。

この機構は有効で、巻き戻りのイライラはなくなりました。

先端部はうっかりミスのケガを防ぐカバーがあります。

なお、この製品のカットの切れ味はテストした中ではピカイチでした。
力を入れずにスッと切れます。小気味いいです。

ホームセンターやネットで850~1,100円です。

スチール製で頑丈で耐久性があり、ハードな使い方をするプロユースにはこちらがおすすめですが、少し重い(250g)です。

これが一番のおすすめ

下の写真も巻き戻り・巻き付き防止に留意した製品で、積水のSTSテープカッターです。
巻き戻り・巻き付き防止を開発の主眼にしただけあって、よくできています。


巻き戻り・巻き付き防止の機構は、ユニークでエレガントな解答のデザインだと思います。

貼ろうとする時、そこにテープがいてくれるのがとてもウレシー!

価格はネットで218~299円、重さは72gです。

以上を踏まえ

大前提の巻き戻り・巻き付き防止機能に加えて

  • テープの交換が楽なこと
  • 出来れば安価であること
  • 軽量であること

のすべてを満たすSTSテープカッターがベストだという結果になりました。

地元のホームセンターに置いてないのが不思議です。

こんなパッケージです。

STSテープカッターの参考のサイトです。

ただし、非常にハードな使い方をする業務用としては、耐久性が気になりますが、「1日50梱程度をH張りしておおよそ3ヶ月~半年が寿命か」というユーザーの声があり、まあまあの耐久性だと思います。

カモジーの工房では半永久的ということになりますね。

他にもグリップが付いたゴツイものも使いましたが、重すぎて腱鞘炎になりかねないので断捨離しました。

まとめ

長年のOPPテープイライラ症候群からの脱却を図るべく、テープカッターを探してみました。

ようやく、満足がいくものが見つかったようです。

3Mの折り返しがつけられるテープカッターも気になりますが、使ってみてレビューします。

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