巻ダンボールは梱包材や緩衝材として、いろいろと使い回せて便利なものですが、50m巻ともなると、重くて取り回しも楽ではなく、便利さも相殺されてしまいます。

そこで、巻ダンボールのカット作業台を作りました。

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巻ダンボールのカット作業台

 

目次

  • 横型の自作がおすすめ
  • 縦型と横型とがある。それぞれの特長は?
  • 横型自作のポイントは?
  • まとめ

 

横型の自作がおすすめ

ある程度大きくて重いものを梱包するので、ペナペナのものではなく、厚さが3tの、ある程度しっかりした腰のある巻ダンボールを使っています。

巻ダンボールのサイズは3t×1200mm×50mで、重さは30kgもあります。
筋力の低下したカモジーには、ちと重すぎます。

何らかの補助具がないと、取り回しも難しく、便利にはとても使えたものではありません。

巻きダンボールのシートカッターには、市販品もいろいろ出ていますが、価格もそこそこします。

ここはDIY派としては、当然自作ということが視野に入ってきますね。

構造も単純で、材料費も安く済みますので、ぜひ自作してみてください。

自作にあたっての、いくつかのポイントがありますので、下の方に書きました。
参考にしてください。

縦型と横型がある

縦型で始めた

最初のうちは、台車の上に縦置きして、巻尺でぐるりと寸法を測って、マジックでマークして、カッターで縦に切るのですが、そのままでは下のダンボールまでも切ってしまうので、間に薄ベニヤ板を挟んで切っていました。

しかし、このままでは、直線に切ることがなかなか難しいので、裏側の保護板と、手前の直線ガイドをヒンジで繋いで、ダンボールを挟んで切るようにしました。

ここまでの考え方と同様のものとして、既製品で、ロールカッター 縦型 ストラパック(190,000円)というドイツ製のものがあります。

巻段ディスペンサーは、必要なところまでゴロゴロしていって、使うようにしたいのですが、あまりに大きいと置き場所を取るし、取り回しも大変になるので、このような形があるのだと思います。

いかにもドイツ的な感じがします。

余談ですが、なんかドイツの製品には、戦後直ぐの、住むところのスペースにも困っているころの、例えばインターリュプケのような、省スペース・マルチプルユース的ものづくりのDNAがあるようにカモジーには思えます。

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横型を考える

しばらくこの状態で満足して使っていましたが、やはり、メジャーで測ったり、カットユニットをいちいち入れたり出したりが面倒だったり、立ったり座ったり、台車をぐるぐる回転させるのが面倒になってきて、横置きを考えるようになりました。

底面積の大きさには、目をつぶって、水平面での楽な作業性を優先させた、このような製品もあります。こちらはほぼ定置型という使い方がされているのだと思います。
ホームセンターなどに置いてあるのは、こちらのタイプですね。

スタンドロールシートカッター(カウンター付)
品番 M14A762EB-115E (150,000円)

ロール材スタンド RS-1200N 山金工業 (33,660円)

横型自作のポイントは?

とにかく、重いので、巻段を円滑に回転させて引き出すためには、しっかりした心棒が必要です。

巻段の心には、50Φ位の穴が開いています。

カモジーがこよなく愛用する単管パイプを全通させるのは、むつかしいのですが、小割を通して両端に200mmほどにカットした、単管パイプをねじ止めし、単管パイプをキャスターローラーの上に乗せてやると円滑に回転してくれます。

片方につき、キャスターローラー2個で支えています。
横方向には、簡単なストッパーで横ずれしないようにしています。

横ずれストッパーが無くても、巻段の自重で、僅かにセンターが下がるので、安定はしていますが。


巻きダンボールを手前に引き出して、作業台上でカットします。

この写真は、作業台と押え板に、刃が通るスリットを、丸ノコで同時に切って作っているところです。

ちなみに、このカット台と押え板は、縦型として使っていたものをそのまま流用しました。

押えの板とカット作業台の間を通して、巻段を必要量引き出して、押え板で押えて、カッターでカットします。

このように、上下共にスリットが切ってあると、カッターの刃が上に出ることがなく、ケガをする危険が減ります。

ここで、ロータリーカッターを使ってみたくもなりますが、刃の前方に指が入り込む隙間ができるロータリーカッターはかなり危険な部類に入ると思います。

作業台の左端にはメジャーがセットしてあり、必要量を計測することができます。
また、プリセットしておくこともできます。

フレームは2×4のSPFで組んであり、ストッパー付きのキャスターで支えています。
どこにでも必要なところにゴロゴロしていって、ロックしておくことができます。

底面積は900mmx1400mmで、作業台の高さは900mmにしてあります。

また、必要量を引き出すのにローラーカウンターを使うこともできます。

メジャーを使うか、ローラーカウンターを使うかは一長一短があり、どちらも使えるようにしておくと便利です。

なお、作業スペースが十分ではなく、かつ梱包作業も結構あるという場合は、いつも使っている作業台下に組み込むこともできると思います。

切り取った段ボールで、好みのサイズの箱を簡単につくることができます。

まとめ

大きい巻段ボールは、梱包材や緩衝材として、いろいろと使い回せて便利なものですが、50m巻ともなると、そのままでは重くて取り回しも楽ではなく、便利さも相殺されてしまいます。

市販の巻段ディスペンサーには、縦型と横型があり、それぞれ一長一短がありますが、楽に巻段が扱えるように設計がされています。

巻段だけでなく、プチプチやビニールシートなど、およそ巻いてあるものならば、なんでもカットできる優れものです。

購入するのが簡単ですが、構造も簡単で、材料費も僅かですので、自作するのも大いにありかなと思います。

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