温度を測りたいんだけど、めちゃくちゃ熱い所なんて、近づきたくない!
寒い所もいやだー! なんて~ことはよくありますねぇ。
温度計の種類の中で、非接触型の放射温度計というのがあります。
なんにでもいろいろ使えて便利なので紹介します。
Contents
非接触型放射温度計とは
接触型温度計と非接触型温度計がある
ここで紹介している温度計は、非接触型または非接触式放射温度計と言います。
非接触型というのですから、対象物から離れて温度が測れるわけですね。
見出しに接触型温度計と非接触型温度計があると書きましたが、もともと接触型温度計という名前があったわけではなく、昔は一般的には接触式のものしかなかったので、単に温度計で済ましていたわけです。
気温、体温、水温、油温、などに対して寒暖計、体温計、水温計、油温計などという温度計ですね。
非接触型の放射温度計が一般的になってきたので、分類のために後付けで接触式のという名前を付けたということです。
非接触型放射温度計の使い方は?
今朝も、ちょっと寒いなと思って、ドアの隙間からこの温度計を突き出して、外気温を測ってみました。マイナス5度でした。寒いわけだ。
外に出て温度を測ったり、外の温度計を見るなんて、まっぴらごめんです。
カモジーが使っているこの写真のものは、旧型ですが、マイナス30度からプラス550度まで測れますので、いろいろなものをこれで測っています。
(通常は、右に写っているビニールのカバーが掛かっていますが、撮影のために外した状態になっています)
中心からレーザーポインターが出ていて、ポインターの中心から一定範囲の表面温度を測るようになっています。
表面温度を測るものなので、例えば水の中の温度を測るといった使い方はできません。
測定範囲は、1m離れた所で直径100mm、25cmの所で直径25mmです。
丁度距離の十分の一の直径という関係になってますね。
測る範囲は放射状に広がるので、近い所では狭い範囲、遠い所では広い範囲ということです。
空に向けて測ると、どこの温度を測っているのか分かりませんが、マイナス50度(測定範囲外?)以上というか以下というか、そんな温度になります。
電池はこのような9Vのもので、相当長持ちして、これでもう2~3年は使っていますが、まだまだ大丈夫のようです。
現在では単四乾電池になっています。
どんなところで使えるか
かなりいろいろな使い方ができます。
例えば、
料理の場面では
- 天ぷらを揚げる時の油の温度を測る
- フライパンの焼け具合をみる
- 煮物の鍋の冷え具合はどうか
などなど、カモジーの工房の台所では必需品となっています。
その他にも、いろいろと使い回しができます。
- お風呂に入る前に脱衣室の温度を測る
- 喉の奥を測って即席体温計
- 冬に暖房する時に、温度の上がり具合を見る
- 床の温度と天井の温度の差を見る
いとも簡単に測れちゃいます。とっても簡単手軽であります。
車の場面では
寒い季節に道路を車で道路を走っていると、所々にマイナス5度凍結注意なんていう温度の表示器が立ってます。
とは言え、どこにでも立ってるわけでもありません。
小さなタイプのものをキーホルダーに使ったり、カバンやポケットの中に入れたりしておけば、いつでもどこでも気軽に温度を測れて、道路の凍結への注意なんてこともできます。
また、エンジンが不調でボンネットを開けた時など、これでざっとエンジンルームを走査すると、おおよその温度分布がわかり、異常の見当がついたり、火傷の防止に役立ったりします。
工房では
カモジーの工房は寒い所にあるので、工房中に寒暖計を6~7個置いています。
例えば、ジェットヒーターで急速に温める時などは、いちいち寒暖計の所にいったりしません。この放射温度計を向けるだけです。
また、寒い時期に塗装の乾燥を早める為に、ジェットヒーターなどを使うことがありますが、あまりに表面温度が高くなり過ぎると、粟だってしまうこともありますので、時々離れたところから、この温度計で監視したりもします。
他にも
対象物に向けて引き金状のスイッチを握ると、手を放してもしばらく数値を保持しますので、覗き込めない曲がったパイプの中なんて所の温度も知ることができます。
ご家庭で気軽に使える小型で安価な放射温度計
500度なんて測らないなんていう、普通のご家庭ならば、小型で安価なものがいいでしょうね。
原理は同じなので、安いから違う温度になるなんてことは、ありません。
こちらの温度計の測定範囲は-33~+180℃です。
キーホルダー型などもあります。
まとめ
非接触型放射温度計は、上に述べたように、使う人が温度について思うほとんどすべての場面で、いろいろに使えるので、楽しんでみてください。
いろいろな発見があると思います。
火傷の危険は、確実に減ります。