カモジーの工房には、ときどきスズメバチが巣をかけます。
気が付くのが遅れると、あっという間にデカくなってしまいます。

ある時は、工房の中をスズメバチが何匹か飛んでいるので、もしかしたらと思って探してみると、車庫の天井に発見しました!

うわーっ どうしよう?!

プロに教えてもらったスズメバチ駆除の、最良のとても意外な方法を紹介します。

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ヤバイです!工房の車庫の高い所だったため、発見が遅れて直径が25cmで高さが30cmくらいになっていました。

スズメバチはたいへん危険

黄色スズメバチに刺されると抗体ができて、次に刺されると死ぬこともあり、たいへん危険な蜂です。

毎年30人くらいが亡くなっており、野生動物による死者ではダントツで、熊やマムシよりもずっと多いのです。

刺し方がまたえげつないというか、恐ろしいんです。普通の蜂は一本の針で一回刺すだけですが、スズメバチの場合は、二本の針が隣り合わせにあって、それが交互に抜き差しを高速で繰り返して、毒液を注入するんですね、これが。!

それに黄色スズメバチは、顔も怖いのだ!

駆除方法をいろいろとネットで調べてみましたが、どうもやはり素人がやるのは危険と分かりましたので、市役所に問い合わせたところ、ボランティアで、半分セミプロのような方を紹介して頂きました。

この方のやり方がとてもユニークで素晴らしかったので紹介します。

カモジーのイチ押し!ネズミホイホイを使う方法

そのユニークで素晴らしい方法とは、なんと
ネズミホイホイを使うでありました!

巣に一切触れることなく、ちょっかいを出すことなく、そーっとやっつけるのです。
蜂の方では、攻撃されていることに気が付きませんので、攻撃してくることもありません。

ネットでいろいろと調べてみましたが、最も安全で確実な方法だと思いました。

巣が高い所にある場合と、低い所にある場合のやり方を紹介します。

高い所の巣には

まず、小割や垂木などの長い棒の先に20cm角位の板を釘などで取り付けます。
次に板の上に粘着式のネズミホイホイをテープなどで取り付けます。

そしてその粘着部分をそーっと巣の下部に開いている出入口の穴に近づけていき、5~10cmくらい離れた位置で、棒の下部を机などに縛り付けて固定します。

巣に触れてはいけません!触れると振動を感知してハチが飛び出してきます。

そのまま昼間で6時間ほど放置します。すると、巣から出てきたスズメバチは一旦出口の下にセットした板にとまり、ネズミホイホイのネバネバに貼りついてしまいます。

また、巣に帰ってきたスズメバチも巣に入る前に一旦板にとまりますので、同様に貼りついてしまいます。

そのようにして、みるみるスズメバチの山がうず高く出来上がっていきます。

先に貼りついたハチは暴れて自分達の体の周りにも粘着剤をまといますので、どんどん積みあがるんですね。

観察していて、スズメバチの出入が無くなったと思ったら、そーっと板を降ろしてスズメバチが貼りついた板を外します。

動かなくて死んだように見えても、針は反射的に反応しますので、間違っても素手で触るようことはしないでくださいね。

念のためネズミホイホイを取り替えて、もう一度巣の出入口の下にセットして、まる一日放置しておきます。

そして、出入りがないのを確認して巣を撤去するのですが、念のため巣全体をゴミ袋などで包んでから外した方がいいでしょうね。

あるいは、セットした棒が邪魔でなければ、そのまま放置していてもいいでしょうね。

働き蜂がいなくなれば、幼虫は餌がなくなり、その巣は壊滅しますので、あえて巣を取り外さなくても大丈夫です。

この巣は、再び使われるということはありません。

余談ですが、立派な大きな巣は売買されることもあるそうです。
ある店で2万円の値札がついているのを見たことがあります。

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低い所の巣には

手の届く所の巣では、巣の入り口の近くにネズミホイホイをそっと置くか、たてかけるだけです。

あくまで巣から少し、5cmくらい離してです。
くれぐれも巣に触れないようにしてください。

巣は見慣れた形だけではありません

ある時は、スズメバチが現れたので工房の中を探したのですが、見慣れた形のスズメバチの巣が見当たりません。

2~3日探索していると、段ボール箱の穴に入っていくのを、見つけました。

機械が入っている50cm角の段ボール箱でした。30mm位の穴を開けて中に巣を作っているようです。

穴が横に開いているので、横にネズミホイホイを5cmほど離して、立て掛けて放置しました。
ネズミホイホイを取り換えながら2~3日放置すると、山のようにスズメバチが獲れました。

スズメバチの出入りが無くなったのを確認して、巣穴から殺虫剤を吹き込んで、また数日放置してから、段ボール箱を開けてみました。

すると中はビッシリと何段もの巣でいっぱいでした。

スズメバチの生命力はすごいもので、弱ってはいますが、まだ何匹も生きているのがいます。
さらに個別に殺虫剤をかけてようやく駆除ができました。

この時に使う殺虫剤は、手持ちのもので十分です。例えば、ゴキブリ用とか蠅用とか何でもいいです。手持ちのものが無ければ、もちろんホームセンターなどで蜂用を購入してもいいですね。

ネズミホイホイを使うメリットについて

このやり方はスズメバチを怒らせることなく、静的に対処することができるので、危険性が少なくて、とてもいいですね。

巣の入り口にいきなり殺虫剤をかけたりする動的な方法だと、スズメバチの攻撃を誘いますので危険です。

バルサンでいぶしたりするのは人間にも影響がありますので、ここで紹介している方法は非常に優れたものだと思います。

壁の中だろうが、土の中だろうが、石垣の間だろうが、出入口さえ分かれば、その近くにネズミホイホイをそっと置くだけでいいのです。

置いた瞬間から確実にハチの攻撃力は減少していき、ついには無くなるのです。

それ以外の駆除方法

1. 専門の業者さんにお願いする
※ネズミホイホイ以外ではやはり絶対的に良い方法です

2.ペットボトルで「スズメバチトラップ」を作る
※直接的な駆除方法ではないが、予防として春に設置すればかなり有効です

専門の業者さんにお願いする

ネズミホイホイ方式は、しろうとがスズメバチに安全に対処する方法ですが、やっぱり怖くて巣に近づきたくないという方もおられると思います。

そんな時は、迷わず専門の業者さんにお願いするのがいいですね。

スズメバチは刺されたら死ぬこともあるから、危険だと思ったらプロに任せた方が無難です。
自治体によっては、自治体が駆除してくれますので。まずは問い合わせてみてください。

スズメバチが数匹現れたら、近くに巣を作っている可能性が高いです。
巣の入り口がはっきりしている場合は、ネズミホイホイ方式が有効ですが、そうでない場合は、業者さんに連絡して来てもらいましょう。

業者さんがくるまでの間はどこかに避難するのが無難です。
避難できない場合は、ラケットで防戦しましょう。

ただ、ラケットで防戦できるのは3~4匹以下と思っていた方がいいです。
それ以上の場合は、やはりどうにかして其の場を離れて避難すべきです。

スズメバチトラップで女王バチをやっつける

各自治体がスズメバチトラップの設置を呼びかけています。
元から断とうというわけです。

女王蜂を一匹捕獲すると、ひとつのスズメバチの巣を獲った(駆除した)ことと同じことになりますので、はなはだ効果的ですね。

春に女王バチを捕獲すると、当たり前ですが、その地域では秋の出現が減ります。

ただし、6月以降は、女王バチに代わり働きバチが飛んでくるようになり、かえってスズメバチをおびき寄せることになりますので、トラップの設置はやめましょう。

トラップの設置は、冬と春の間に済ませるのが一番適しています。

スズメバチトラップの作り方は、葉山町のホームページに載っているものが分かりやすいので参考になさってください。

単騎スズメバチへの対処法

スズメバチが飛んでくると、普通の蜂やアブが飛んでる音と全然違うんですね、これが。デカい分だけ周波数の低い低音でブーンと来るわけです。ビビります。パニクリます。

蠅タタキなんかで打ち損じると攻撃されますので、以前はじっとそっと、其の場を離れるしかなかったのですが、秘密兵器を教えてもらいました。

それはなんとジャジャジャジャーン!バドミントンラケットだったのです。

スズメバチは体が大きい分、蠅のようにすばしっこくないので、ラケットで狙えます。

百円ショップのもので十分です。軽くて振り回しやすいし、粗いネットなので振り回しの際の空気抵抗も僅かです。

ラケット枠の面積もそこそこありますので、打ち損じることも少ないですし、打ち損じて攻撃されても防御にも甚だ有効です。

また、ネットの目の粗さが絶妙なんです。スズメバチの体の横から当たると弾け飛んでしまい、飛べなくなりますし、縦に頭から当たるとネットの目の間にすっぽりとハマって動けなくなってしまうんです。

ただ、スズメバチの生命力は、はなはだ強いので、はじけ飛んだくらいでは、なかなか死にません。割り箸などでつまんで、ワンカップ大関のような密閉できる容器に入れて、殺虫剤を吹き込んでおきます。

カモジーの工房では、すぐ手が届くように、工房のところどころに5~6本置いてあります。

まとめ

まずもって大事なことは、女王バチに巣を作らせないことです。
そのためには、春先にトラップを仕掛けて、女王バチが巣を作る前にやっつけてしまうことです。

しかし、時期を逸してしまったり、トラップを逃れて巣を作られてしまった場合は、仕方ありません。

プロから教えて頂いたネズミホイホイ方式とラケットで防戦する方法を、カモジーの体験を交えて紹介しました。

巣の入り口がはっきりしていて、ネズミホイホイをセットしやすい場合は、ラッキーです。DIYで楽に安全に対処できます。

できれば夜にセットする方がいいです。夜は、働き蜂が帰って来ている・活動が収まっている等の理由で、プロでも夜に駆除することを好むようです。

とにかく、巣に直接触れないことが、はなはだ大事なことです。くれぐれも巣に触れないようにしてくださいね!

業者さんに頼むにしても、来てくれるまでの応急処置としてやってもいいでしょうね。

春先のトラップ設置を、お忘れなく!

その後

上の記事を書いたのは20180820ですが、今年20190729になって又来ました。
書いておきながら、トラップの設置をサボっていました。喉元過ぎればなんとやらですね。

毎年来ると思っておかなければいけないんですね。

話がえらく飛ぶんですが、今年は予想と違って早々とトイレが壊れました!
2年しか持たなかった。

車庫にトイレを持ち込んで、修理を始めようとした矢先になにやらブ~~ンという低周波!
ヤバイ!と思って見回してみると、ありました!車庫の天井に直径10cmくらいの小さなスズメバチの巣です。

アッという間に大きくなりますので、対処しなければなりません。トイレ修理を始めるというはなはだ間が悪い時なのですが、仕方ありません。

前回の経験がありますので、落ち着いて対処出来ました。

今回は、大きめの業務用と書いてあるネズミホイホイを使いました。

前回と同じく小割の先に板を付けてネズミホイホイをクリップで取り付けてソロソロと巣に近づけて行きます。

下から見上げていたのでは、巣とネズミホイホイとの距離がよくわからないので、離れたところから間隔を見ながら少しづつ上げて行きます。

棒の下部をワゴンに固定して半日~1日放置しました。

スズメバチが数匹飛んでいますが、いない時を見計らってネズミホイホイを降ろしてみました。

すると、直径10cmという小さな巣なのに、70匹くらいがくっついていました。


ネズミホイホイを取り替えて(1パックに2枚入ってます)もう一度セットします。

丸一日放置して、降ろす時に巣をツブスようにグッと持ち上げてから降ろしました。

すると巣も一緒にくっついて来ました。

念のため巣に殺虫剤を吹き込んでさらに一日放置します。


巣を開けてみると、まだ二段しかなくて本当に建設初期だったんですね~

まだ数匹生き残りが飛んでいて、行き場を失って工房の中にも入って来ましたがが、ラケットで防戦することが出来ました。

合計すると、この小さな巣に100匹近くがいたんですね!

これでようやくトイレ修理を再開出来ます。やれやれでした。

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