うわーっ やっちまったい!

パソコンを入れていたバッグを落っことしちまった~!

壊れちゃったかなーとドキドキしながら、近くの喫茶店に駆け込んで、恐る恐る電源を入れてみました。

オーッ立ち上がった! あ~エガッタ! 動いてくれた。
キズはついたけれども、不幸中の幸いでホッとしました。

肩にバッグを掛けていたのですが、突然落下してコンクリートにブチ当たったのです。

エーッなんでまたこんなことに!

皆さんもノートパソコンを持ち運んでいる時に、うっかり落としてしまったり、どこかにブチ当てたりして、焦った経験があるかもしれませんね。

ノートパソコンを持ち運ぶ時は、本当は周りには、そんなリスクがいっぱいあるんです。

そこで、カモジーが泣きっ面の末に辿り着いた、ノートパソコンの持ち運び方を紹介します。

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ノートパソコンを持ち運ぶバッグに必須の要件とは

最低限の必須条件とは、当たり前のことですが、安全に持ち運べるということですね。
そのためには・・・

丈夫な外装の生地と、丈夫な縫製であること

カモジーのバッグは、肩ベルトとバッグ本体とを繋いでる部分が、縫製が悪くて外れたんですね。

あ~これだから安物はダメなんだな~と思い知りました。
安物買いの銭失いを地でいったな~

安物のバッグを失うのはもちろんだが、100倍もする中身のPCを失うところでした。

ここから得られる教訓は?

バッグ本体の布地の耐久性が低く縫製が貧弱なものは避ける

バッグの布地の耐久性はどうやって見分ける?

バッグの布地の耐久性は、売り場に並んでいる状態では、なかなか判断できませんよね。

素材がしっかりと表記されていて、素材に詳しい方であれば何とかなるかもしれませんが、普通はよくわかりません。

せいぜい触ってみて、あまりにペナペナじゃないもの、くらいしか分かりません。

ですが、一つの目安として、繊維の太さを見るという方法があります。

写真では、ハッキリとは分かりにくいかもしれませんが、織を見るとある程度繊維の太さが分かります。

太い繊維はそれだけ厚さも厚いということで、その分丈夫で耐久性があると言えます。
触ってペナペナではなく、どちらかというと、ゴワゴワという感じでしょうか。

当たり前と言えば、はなはだ当たり前のことですが、厚い布地には太い糸、薄い布地には細い糸で縫製がされているということですね。

ですから、厚いしっかりした布地のものは、太い糸で縫製してあり、肩ベルトの取り付け部分も丈夫だということが言えます。

落下したカモジーのバッグは、布地が弱く、取り付け部の設計が悪く、縫製も悪いという、三拍子揃った最悪の選択だったんです!

また、選ぶにあたっての目安として、価格から類推するというのも、ある程度は有効でしょう。

「これはあまりに安いんでやばいんじゃないの?」とか・・・
「これは3000円以上だから、取り敢えずは大丈夫なんじゃないの?」とか・・・

とは言え、あまり絶対的な基準にはなりませんね。

必ずしも、安かろう悪かろうとは限らないからです。

というのも下の写真のもののように、3,000円以下のものでも、しっかりしたものがあるからです。

安物には安物のわけがあるけれど、値段だけではわからない!
お店の人に材質や耐久性について質問してみるのもいいかもしれません。

肩ベルトの取り付け部分のつくりがしっかりしていること

今回の落下事故の原因は、そもそも取り付け金具のD環の取り付けベルト部分の設計が悪かったのです。

バッグの布地そのものに直接縫い込んであるような取付方法はダメだということです。

バッグの布地とは別のしっかりしたベルト地がバッグの布地と縫製されていて、そこに肩ベルトの取り付け具が付いているものを選ばないといけません。

写真のように、金属の鋲で補強されているものなら、さらにいいです。

カモジーのバッグは、ここが破けた!

とにかく、この取り付け部分を、矯めつ眇めつ、しっかりと見極めることが大切です。

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肩ベルト取り付けフックの材質が頑丈であること

取り付けフックの材質は、細いアルミのものは避けること。

アルミも太くて頑丈なものならいいのですが、細身でキャシャなもの(3φ以下)のものは避けたほうが無難です。

アルミとSUS、あるいはアルミどうしがこすれてだんだん瘦せて来て、口が開いてくるとか、切断するとかしてしまいます。(下の写真)

そもそも、売り場で新品のものを見ても、なかなか金属の材質までは分かりませんが、ボールペンなどの少し固いもので軽く叩いてみると、ある程度は判断できます。

アルミはステンや鉄に比べると、低く鈍い音がします。いろいろ叩いてみると分かります。

これもある程度の価格のものを選ぶしかないところでしょうか。

アルミはとにかく柔らかいものですから、軽いからといって、細いアルミのものを選ぶのは禁物です。

下の写真では、アルミが削れて直径が半分くらいになっています。
もうじきに切断 ドッカーン ですね!事前に気がついて良かった。

ちなみに、ホームセンターで買った2,980円のものです。購入後半年でこれです。

樹脂も、船具に使われているようなものならいいのですが、見ただけではわからないので、特に2,000円以下の安物の場合は避けた方が無難でしょう。

底にクッションがしっかりと入っていること

それにしても、バッグにクッションが入っているはずなのにー!?です。

落下したカモジーのバッグの底を指で探ってみると、クッションが入っていません!
薄い布が一枚でした。落下するパソコンと、待ち受けるコンクリートとの間には、薄い布がただ一枚!

あー、これではパソコンは変形するなーと思いました。PCの一辺が水平に接地するなんて普通はあり得ませんものね。

角からガーンです。そして見事に角がツブレてUSBの入り口が変形してしまいました!

カモジーのPCはhpのSPECTREという機種で、アルミかジュラルミンの筐体で、プラスチックの筐体のように割れはしませんでしたが、トホホです。

パソコンを販売しているお店で購入する

それでは、上に書いたような要件を満たしているようなPCバッグは、どこで買えばいいのでしょうか?

PCバッグに限っては、ホームセンターのようなところでは買わない方が無難です。

パソコンを販売しているお店の、PCバッグの売り場で選ぶというのも大事です。

PCバッグに特化した品揃えで、それなりのメーカー品が置いてあるからです。

ただし、底の部分にしっかりした緩衝材が入っているかを、必ずチェックすることが大事です。

名の通ったメーカー品でも、底に緩衝材が入ってないものがあるからです。

持ち運びでパソコンが壊れる原因のTOP3は?

主に次の3点です。

  • 落下による衝撃
  • 極圧による変形
  • 継続的な振動による故障

落下による衝撃

これが今回カモジーのノートパソコンが遭遇したものです。

瞬間的に大きな加速度がかかりますので、HDDなどの機械的に動く部分はやられる可能性が高いです。

落下だけではなく、たとえば勢いよく机の角の部分にぶちあてるなど、大きな加速度がかかる場合も同じです。

筐体も変形して、カモジーのノートのように情けなくも、みっともないことになります。

カモジーのノートはhp製で、米軍の落下衝撃試験なんかも見ていたので、たぶん少しは大丈夫だろうと、安心して侮っていたのかもしれません。 反省!
パソコンは脆弱なものです。

いつもはインナーケースに入れてから、バッグに入れているのですが、この日に限ってそのままバッグに入れていたのです。

得てして災難に会うのはそういう時なんですね~

極圧による変形

満員電車の中でどなたかの大腿骨骨端や手すりなどに当たってグイグイ押されると、極圧が高くなって液晶なんかは割れてしまう危険があります。

極圧という言葉は耳慣れないですが、ごく狭い範囲に圧力が集中するということですね。

一般にノートパソコンは、軽く薄く作るために、筐体は樹脂にしろ金属にしろ、極限まで薄くなっています。ですので、極圧に耐えるようにはなっていません。

また、極圧ではないのですが、大きなお尻でのグイグイにも耐えられません(笑)

ちなみに、ノートパソコンのなかでパナソニックのものは、ある程度極圧への対応をしていますね。

ですから、アウターもインナーも、双方共に柔らかいスポンジなどの緩衝材だけでは、ダメなんです。

アウターかインナーのどちらかが固い材質で、極圧を受け持ってくれないといけません。

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衝撃と極圧に対抗する方法は二つあります。

外側が固いもの

外側が固いシェルで、内側に緩衝材を介してPCをいれる。という形になります。

例えば、近頃はあまり流行りませんが、ゼロハリなどのようなアルミかジュラルミンのケースですね。

この場合は、万一落下しても衝撃はケースが変形して、エネルギーを吸収してくれます。

ケースがデコボコになっても、緩衝材に挟まっているPCは無事ということになります。

外側が柔らかいもの

外側が柔らかい布製の、一般的なビジネスバッグの場合は、外側の部分に極圧を受け持つ固い板を入れて極圧を分散させ、その内側に緩衝材を設け、PCの弱い液晶が付いている蓋の側をこちら側にして、PCをいれる。という形になります。

満員電車で移動する機会が多い場合は、やっておいた方がいいです。

下の写真では、外側のポケットに、5mm厚のベニヤ板をPCのサイズより大きくカットして入れています。

継続的な振動による故障

キャリーカートに乗せてガラガラゴトゴトと引っ張って歩いたり、自転車の買い物かごに入れて走ったりする場合です。

これはHDDにとっては地獄の責め苦で、こんなに苦しいなら早く死んだ方がましだ。ということで早めにHDDの寿命が尽きてしまいます。

なので、キャリーゴロゴロと自転車ガタガタは厳禁です!

近頃はSSDのものも増えてきましたが、HDDと併用のものもあり、いずれにせよガタゴロはご法度です。

インナーケースには入れておいた方がいい

インナーケースは、百均で売っているようなフニャフニャのものではなく、ある程度腰のある素材で、マチがあるものでなく、封筒状のものがいいです。

角の部分に注目すると、マチがあると衝撃を受ける厚さは緩衝材だけの厚さになりますが、封筒状の作りですと、その何倍かの厚さになりますので、より良く衝撃を吸収してくれます。

ジッパーのタイプのものは、ジッパ-を縫製してある部分が頑丈で、分厚くなっているものがおすすめです。
角から落ちた場合に、分厚い分、衝撃を吸収してくれます。

また、他のもの、たとえばACアダプターとかマウスとか、諸々のものとPCとの直接の干渉をさけるために、バッグの中が緩衝材を介して、二つに仕切られているものがおすすめです。

バッグの底にはさらに手当てを

バッグの底の部分にはタオルを入れるといいと言われていますが、タオルはじきに潰れて緩衝材の役目は果たせなくなります.

ふにゃふにゃのものではなく、固めで厚手のスポンジを底一杯に敷くといいです。

スポンジを敷く際に、底からサイドに少し立ち上がらせておくことが大事です。
落下した時にPCの角を保護してくれます。

あるいは、水道用のゴムホースかビニールホースを切って敷いておくのもおすすめです。

PCバッグのまとめ

あやうくノートパソコンがダメになりそうになったことから、持ち運ぶPCバッグのあるべき姿を考えてみました。

    • 必ずバッグの底にしっかりした緩衝材が入っているかどうかを確かめる。
    • 形や機能が気に入って、これじゃなきゃイヤダというものの底に緩衝材が入ってない場合は、タオルのようにペチャンコになる素材ではなく、厚手(10mm以上)のフニャフニャではない腰のあるスポンジとかホースをいれること。
    • インナーケースは厚手の封筒型を選ぶこと。百均のフニャフニャはダメ!
    • アウターがソフトバッグの場合は、PCに極圧がかからないように固い板をいれて極圧を分散させること。
    • 2000円以下のあまりの安物は避ける。
    • 名の通ったメーカー品のものを、パソコンを販売しているお店で選ぶ。

一言でいえば、すべからく堅牢なものを選ぶということですね。

皆さまのノートパソコンの無事を祈っています。

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