面白い本に出会いました。

田中英道著「邪馬台国は存在しなかった」という名前の本です。

実に痛快明快、快刀乱麻、一刀両断というかんじで、バッサリです。

なにをバッサリかというと、魏志倭人伝にある邪馬台国についての、本居宣長以来、明治時代の京都帝国大学、東京帝国大学入り乱れてくんずほぐれつの「畿内説」「九州説」論争を経て、現在に至るまで、延々と重ねられてきた不毛な論争をバッサリなのです。

 

スポンサーリンク

日本に「卑弥呼神社」という名前の神社がない

イヤー痛快痛快!

戦後だけでも、邪馬台国のテーマで1000冊を超える本が発刊されているそうです。

カモジーも昔ですが、その内の何冊かを読まされたってわけですね~ ぐやじ~

いま書いているこのブログ記事は、あまりに簡単なので、2000文字に満たないと思いますが、2000字というのは、この論争の種になっている「魏志倭人伝」という文書の文字数なんですね。短か!

カモジー流にこの本を評するならば、非常に乱暴ですが、この本の言いたいことは、たった1ページで済みます。もっと言えば帯だけですべてです。

卑弥呼はいなかった。
その証拠は、日本に「卑弥呼神社」が存在しないから、というものです。
同様に邪馬台国は存在しなかった。

これだけです。

魏志倭人伝の中にだけ存在する

邪馬台国も卑弥呼も、記紀にない、風土記にない、万葉集にもない、というないないづくしの中で、魏志倭人伝の中にだけ存在するという可笑しさです。

もっとも、「卑弥呼神社」は一社だけ九州にあります。これは地元の郷土史家が趣味で昭和57年に作ったものだそうです。(笑)

もちろん、著者は科学の手法で、一つ一つ反証を加えていますが、カモジーにとっては、ほとんど帯だけで、痛快明快に納得してしまいました。

「邪馬台国は存在しなかった」の書評を書いたある人は、これからは「志倭人伝」と書くことにすると言ってます。

カモジーはこれからは、書店や図書館の邪馬台国の棚は素通りすることにしました。

スポンサーリンク