いままで触ったこともない、まったくの初心者がドローンなるものに触って飛ばして、いろいろと知った事や、感じたことを本の紹介も含めて書いてみます。
特に、初飛行の時には、注意が必要です。
リポバッテリーや破損防止を中心に、その時の注意点を書きました。
Contents
ドローンとは何ぞや
そもそもドローン(Drone)という名前はオス蜂という意味なんだそうです。
元々は、第二次大戦中のアメリカの無人標的機=ターゲット・ドローンから来ているようです。
なんでオス蜂という名前になったかというと、
世界初の無人標的機は第一次大戦中のイギリスのタイガーモス複葉機をラジコン化したもので、女王蜂と呼ばれていたので、かっての宗主国に遠慮したのだとか、いろいろ説があるようです。しかし、なんで蛾(モス)が蜂になったのかは全然わかりません。
今のドローンが出来てくるまでには、3人のハリウッドスターが深く関わっていたとは驚きでした。
2人は女優で、そのうちの一人は多くの人が知っているあのマリリン・モンローと、もう一人はヘディ・ラマーです。
モンローの方は、ある年代以上の男は大抵知っていると思うのですが、彼女はモンローになる前は、ドローンの組立工として働いていたそうです。ビックリです。
しかも女優になるキッカケが、ドローンにプロペラを組み付けてニッコリという写真だったということで、二度ビックリしました。
ヘディ・ラマーは映画史上「もっとも美しい女性」という名声だったらしいのですが、カモジーは係ではないので知りませんでした。
それはともかく、彼女はいまのWi-Fiのもとになる技術を発明したそうです。
これにもビックリ!
いまでは、ドローンと言えば、専らマルチコプターのことを指すようですね。
ヘリコプターはローターの軸が1つですが、マルチコプターは軸が複数あるということです。
日本で有名になったのは、2015年に首相官邸屋上で発見されて大騒ぎになってからです。たった3年前のことです。(2018)
ドローンが届きました!開梱します。
日本語の取扱説明書が付いてるということでこれにしたのですが、なんか日本語が少しおかしく、日本語を勉強した外国の人が書いたのではないかと思いました。それでも英語だけのものよりもよほどありがたいです。
早速読んでみます。
いろいろと知らない言葉が出てきます。
リポバッテリーの取り扱いに注意!
まづ一読して、LiPoバッテリーについての記述が多いな~と思いました。
LiPoバッテリーというのはリチウムイオンポリマー電池のことで、この軽量で高起電力な電池のおかげで、モーターを使って飛ぶことができるようになったのだそうです。
このありがたいLiPo電池ですが、注意すべき点があります。
過充電、過放電、高温にめっぽう弱いということです。
ですから、「充電する時は目をはなさずに」なんて書いてあります。
が、これはなかなか難しいですよ!
ちなみに、取扱説明書には充電時間は100分とあったのですが、充電を始めると、ものの10分で機体の充電のインジケーターが消灯しました。充電完了のお知らせです。
取扱説明書でさんざん脅されていたので、慌てて取り外しました。
80%くらいは充電されていたようです。なるほどなるほど、保管する時は7~80%の充電状態にするべしと取扱説明書に書いてありました。
これは過放電でダメになるのを防止するためですね。
見張っててよかった!危うく初回から過充電で電池をパーにするところでした。
満充電にしても飛行時間は10分かそこらなので、過充電事故への対応も含めて、予備の電池は購入時に付けておいた方がいいということですね。というよりは必須ですね~
また、充電完了後は速やかにUSBケーブルから切り離してくださいとも書いてあります。これは過放電の防止のためですね。
過放電はダメ、過充電もダメという、優秀だがなかなか扱いがヤッカイな電池です。
いよいよ初飛行!緊張します。
飛行する前にはいろいろと準備することがあります。
まづ、機体と送信機をリンクする。これはバインドと言うんですね。まあ、電波的に結びつけるということですかね。
このやり方は、個々の機種によってやり方は違うのでしょうが、これで飛行準備ができたことになります。
これで飛ばせるようになったわけですが、なんか怖いぞ!
自転車の練習をするような感じもするな~
いきなりどっかに飛んでいってガラガラがっしゃーんとなったらどうしよう!
いきなりパーじゃ悲しい。
セットの中にプロペラの予備が1セット入っているということは、そういうことは結構起きるということですよね。
ゴム紐アンカーをつける
ということで、自転車の練習の時につける補助輪の役目をするものを付けることにしました。
ある程度の動きは許すが、どこかにスッ飛んで行くことは制限するというもので、具体的には、機体を30cmくらいのゴム紐を介して重しに繋いだものです。
この写真は、初めて浮上した時のものですが、いい感じでゴム紐を引っ張ってどこにも行かずに浮いています。
写真では、機体が左に寄ってますが、機体から見ると右に寄っている。
このようにスティックに触らない状態でどちらかに寄る場合は、トリム(釣り合い)が取れていないと言って、トリムボタンで微調整する必要があります。
トリムをこの状態で調整した後に、ゴム紐アンカーを外すと安定してその場でホバリングしていられるようになる。
ゴム紐アンカー状態で、トリム調整、上昇・下降、左右のスライド、旋回の練習ができるので、補助輪付きの自転車に乗ってるようで、安心してやることができます。
この機種は宙返りもできるそうですが、この練習はさすがにアンカー付きの状態ではできませんので、慣れてからやるようにしないと。
フライト前に必ず充電するべしと書いてある。
モバイルバッテリーから、あるいはAC100Vからアダプターを介して充電します。
どうもこのリポ電池に関しては、過充電保護の仕掛けがないと大変です。
5分以内の飛行だったのですが、充電は53分かかりました。
予備のバッテリーに充電する場合も機体につないでやるようで、面倒くさいですね。
他に方法があると思いますが、現時点では解りません。
なお、この送信機のことを一般的にプロポというようです。送信機という言葉を使うこの日本語版取扱説明書の方が珍しいのかもしれません。
プロポとFPV
プロポとは、プロポーショナル方式の略で、プロポーショナルを辞書で引くと、比例するという意味があります。スティックの動きに比例して動くということでしょうか。
それまでのスイッチで操作したマルチチャンネル方式に対してそう呼ばれます。
その他の初めて見た用語として、FPVというものがあります。
FPV=first person view=第一人称視点ということなんですが、まだスッキリしません。要するに自分の目線ということなんですよね。
機体に積んだカメラの画像をスマホなどで見ながら操縦するということなんですね。あたかも自分が機体に乗って操縦しているような感覚・視点ということですね。
まとめ
初めてドローンを飛ばそうとする方が戸惑うであろうことを、初めてドローンに触ったカモジーが用語を含めて解説しました。
いきなり飛び出されてパニックにならないため、また、ゆっくりと落ち着いて練習できるようにするためにも、ここで作ったゴム紐アンカーのようなものを付けることを特におすすめします。
リポ電池に関しては、交換の容易さと過充電保護の有無をチェックされるといいと思います。
ここに書いたことの多くは、
「ドローンが拓く未来の空」鈴木真二著 DOJIN SENSHO
「ドローンの衝撃」河 鐘基著 扶桑社新書
から教えて頂きました。
ドローンについての概観を得るには大変良いと思いますので紹介します。
お役に立てれば嬉しいです。